【現場の体験談】私の両親は小ぢんまりとした家族葬を望んでいます

両親と離れて暮らす家庭の事情

私の両親はもう75歳を超えていますが、二人とも元気で暮らしています。
自分たちの年金で賄える範囲で、小旅行に出かけたり、運転好きな父が自らハンドルを握り、隣町まで買い物に行ったりなどしています。
私には兄が二人いますが、私を含め3人とも、両親とは離れた街で生活をしています。

家族葬に出席して考えた我が家の葬儀の在り方

これまでは両親とも元気でいたために、さほど自分たちの問題として考えていませんでしたが、先日、義理姉の母親が亡くなり、私たちもその葬儀に出席しました。
読経が聞こえる中で、自分たちの両親も、いずれこういう日を迎えることになるのだろうと、私はぼんやりとながら、自分の両親の死と言うものを考えていたのです。
葬儀が終わって自宅に戻る車内で、私の母が「小ぢんまりとしていて、落ち着いたお葬式だったね」としみじみ言いました。
出席した葬儀は、親類縁者と本当に親しかった数人の友人だけの、家族葬だったからです。

両親の希望は盛大なお葬式ではなかった

その会話の中で母が、自分が死んだら大げさな葬式は挙げてほしくないことや、できるなら誰にも知らせず、ひっそりと旅立ちたいと望んでいることを知りました。
残された子どもに大きな負担を掛けさせたくないと思っていたのかもしれません。
私たちの会話を聞きながら、車を運転していた父も、母の申し出に心から賛成しているようでした。
死んでしまってからお金をかけて盛大に葬儀をしてもらっても、こちらからは見えないからなどと、冗談めかして言っていましたが、やはり私たち子どものことを思いやっての言葉だったのだと思います。

葬儀についてのいまの考え方

葬儀は亡くなった人を送り出す大切な場です。
付き合いのあったたくさんの人に参列してもらい、別れを惜しんでもらうことも、故人への弔いになるかもしれません。
しかし私の両親のように、ごく親しい人だけに見送られて、家族葬で済ませたいと思っている人も、少なからずいます。
自分がどう送られたいのかを、元気なうちに話し合っておくことは決してタブーではないと思いました。